兵庫の公立勢に好投手が現れた。須磨翔風の181センチ右腕、槙野遥斗投手(2年)は先発して3回を1安打無失点。東播磨の189センチ右腕、原田祐人投手(3年)は6回無失点救援で、ともに初戦突破を導いた。センバツ準Vの報徳学園の優位が予想される中、須磨翔風から阪神入りした才木浩人投手(24)の再来を思わせる長身コンビが県立旋風を巻き起こすか。
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須磨翔風の181センチの本格派、槙野が堂々の投球で初戦突破を導いた。姫路商戦に先発し、3回を4奪三振、被安打1の無失点。7回コールドで圧倒する立役者となった。6月下旬からコロナ禍や雨の影響で、実戦不足が心配されたが、「投球練習している時に今日は大丈夫と思った」。低めに決まる自身のボールを見て落ち着いたという2年生右腕は、初回の先頭打者を三振に抑えて波に乗った。
2つ上の兄、時斗(ときと)投手(中大1年)を追って入学し、1年夏からベンチ入り。プロからも注目された兄とともに力を伸ばし、兄が卒業した今春からは背番号1を受け継いだ。
兄弟を知る中尾修監督(58)は「弟の方が粘りがある」と話し、将来に向けても「フィジカル面を鍛えれば、もう一皮、二皮むけると思う」と期待を寄せる。
OBの阪神才木と接した際に感じたオーラも、成長の糧だ。昨年12月に才木が槙野ら後輩のもとを訪れ、「翔風には甲子園目指せる設備があるから、頑張ってくれ」と励まされた。先発で今季5勝を挙げている大先輩と接して感じたのは、「風格や余裕の違い」。兄を見ていて近づいたと思っていたプロの世界が、より厳しいものであると感じ、決意を新たにしたという。
目標の投手像は「ストレートでどんどん押す強気の投手」。現在140キロの球速を、140キロ台後半まで伸ばすために下半身強化に取り組む。“才木2世”を期待される2年生エースが、今後の兵庫をにぎわす存在になりそうだ。【永田淳】
◆槙野遥斗(まきの・はると)2006年(平18)8月4日生まれ、神戸市出身。小学1年から丸山ひばり少年団で野球を始め、雲雀丘中では神戸球友ボーイズに所属。須磨翔風では1年夏から背番号20でベンチ入り。2年春から背番号1。181センチ、81キロ。右投げ右打ち。

