佐野日大(栃木)の4番小林一輔内野手(3年)が、公式戦第1号となる場外弾を放つなど3安打3打点で初戦突破に貢献した。

小林には自他共に認める癖がある。それは「頬を膨らませること」だ。「力が入ると膨らんじゃいます」と自らの癖を語る。スタンドの部員からも「よくほっぺを膨らませてます。あと打つ時にプシュ~って言います」という証言も。小林は「プシュ~とは言わないっす(笑)」とこの癖には自覚はないようだ。第2打席では、頬を膨らませて放った打球は左翼場外へ消えた。「どこまで飛んだかわからなかった」というソロアーチだ。第4打席も左翼フェンス直撃の三塁打で、二塁打が出ればサイクル安打の活躍だった。

学校の購買のパンを毎日食べるという。お気に入りは「ベーコンチーズ焼き」。丸いナンのような柔らかい生地の上にチーズとベーコンが乗った一品。「昨日も食べました」と大好物の話になると笑みがはじける。「次の試合もチームの勝利に貢献したい」と次戦の真岡工戦も小林が頬を膨らませる。【黒須亮】