ノーシードから3連覇を狙う二松学舎大付(東東京)は、4番の片井海斗内野手(2年)の満塁弾などで初戦を突破した。市原勝人監督は「みんな(緊張で)カチカチでした。初戦とはこういうものだとつくづく思いました」と話した。恩師で、二松学舎大付を82年センバツ準優勝に導いた青木久雄元監督(日大三でも春夏通算3回出場)が6月に亡くなった。「青木監督のためにも、という思いがある。選手たちも、青木監督のために勝ちたいと思ってくれている」と明かした。

昨夏も4番で活躍した片井が、1人で全打点を挙げた。初回は1死二、三塁から内野ゴロの間に1点を先制。3回1死満塁で、カウント3-1からの直球を完璧に捉え、打球は左翼越え。ベンチに向かってガッツポーズをしながら走りだした。高校通算29号で、公式戦では初の満塁弾。「直球がくるなと思っていた。完璧でした」と話した。

2打席目から「ちょっと振ったら、今日はコレだなと思った」とグリップの太いバットを使用。5回には犠飛を放ち、3打数2安打6打点。「勝ち切れてよかったです」と話した。

21年夏から5季連続の聖地へ「甲子園しか見ていません」と力強く話した。