春夏連続の甲子園出場を目指す慶応(神奈川)がクリーンアップの1発そろい踏みで、強豪の東海大相模に圧勝した。5番延末藍太内野手(3年)が初回に2戦連続本塁打となる3ランを放って主導権を握った。チームも3本塁打14安打で12得点を奪い、昨夏準V校にコールド勝ちして5年ぶりの決勝進出。26日の決勝で横浜と雌雄を決す。
慶応打線の火付け役は5番延末だった。2死一、三塁。カウント0-1からのチェンジアップを捉えると右翼席に放り込んだ。準々決勝に続く2戦連続の3ラン。「感触は良かったけど、まさかホームランになるとは思わなかった」。ダイヤモンドを1周し、ベンチに戻るとお決まりのデスターシャポーズで喜んだ。
5番が打てば3番、4番も続く。3番渡辺千之亮外野手(3年)が3回にバックスクリーン右に2ラン、4番加藤右悟外野手(2年)も6回に左翼席に2ランを運んだ。センバツではプロ通算525本塁打を誇る清原和博氏(55)の次男、勝児内野手(2年)が5番に座ったが、この日は出番がなかったほど選手層が厚い。クリーンアップの3本塁打に森林貴彦監督(50)は「打順を組んだ人がよかったんでしょうね」と笑顔で自画自賛した。
延末には縁が深い決勝戦となる。横浜は2つ上の兄勧太さんの母校。野球部出身で21年夏の甲子園では背番号「13」で初戦の広島新庄戦に代打で出場した。兄が横浜に進学したにもかかわらず慶応を選んだのには理由がある。中1の時、神奈川大会準決勝と決勝を見に行った。強豪の東海大相模、桐光学園を破って甲子園を決めた姿は輝いて見えた。「応援も結構好きですし、強豪相模とかに勝って甲子園決めたっていう格好良さ。自分もやりたいなって思った」と振り返る。
甲子園まであと1勝。「相模、横浜倒して甲子園行きたいとはずっと思っていた。(兄は)どっち応援するかわからないですけど、応援してほしい」。兄の母校を倒し、激戦区神奈川の頂点に立つ。【星夏穂】

