川越東のノーシードからの快進撃は準決勝で止まった。浦和学院に7回0封コールド負け。

14安打で9点を奪われた一方で、打線は散発4安打に抑えられた。

山中悠生主将(3年)は「相手の方が全ての面で上をいっていて、やりたい野球ができませんでした」と涙をこらえながら振り返った。自らは初回に犠打を決めたが、その後は2打席凡退。いずれも引っかけた当たりで「追い込まれても逆方向に打って、つないで、つないでとやってきたのですが、それができませんでした」と認めた。

春は県大会初戦でコールド負け。山中は「このままじゃ、高校野球は何もしないまま終わってしまう」と危機感に襲われた。チームミーティングを重ね、グラウンドの掃除など、野球以外のところから見直した。130人ほどの大所帯。「まとめるのは大変」だったが、1人1人の意識をそろえ臨んだ夏に、成果は現れた。

初戦の2回戦で、シード校の山村学園を撃破。続く3回戦は、夏の甲子園出場5度の春日部共栄を1点ビハインドの9回2死走者なしから逆転した。勢いに乗り、4強まで駆け上がった。「格上に勝つことができました。約1カ月。人生で、こんなに中身の濃い時間は初めてでした」と言えた。

野中祐之監督(59)は、強豪との連戦に「調整の難しさ。徐々に疲労が重なって、特に投手陣の負担が積み重なりました」と率直に言った。それでも、4強まで来られたことで「彼らの成長をたたえたい」と優しく話していた。

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