第105回全国高校野球選手権大会(6日開幕、甲子園)の組み合わせ抽選会が3日、大阪・フェスティバルホールで開かれた。
昨夏甲子園優勝の仙台育英(宮城)は、大会第1日の6日に浦和学院(埼玉)との対戦が決定。同校とは夏に2度対戦しており、1勝1敗。埼玉大会7試合66得点の強力打線に自慢の投手力で立ち向かう。高校通算140本塁打の佐々木麟太郎(3年)を擁する花巻東(岩手)は第3日に宇部鴻城(山口)と対戦。第7日には八戸学院光星(青森)とノースアジア大明桜(秋田)の東北勢直接対決が実現。聖光学院(福島)は、共栄学園(東東京)と第1日、日大山形はおかやま山陽と第3日での対戦が決まった。
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2年連続30度目出場の仙台育英は、激戦区・埼玉を勝ち上がった名門と激突する。会場全体から視線を集める中、くじを引いた山田脩也主将(3年)が「仙台育英高校、3番Bです」と宣言。浦和学院の横に入って対戦カードが決まり、会場は大きく沸いた。同主将は「投手力、打撃力、対応力も本当に高いチーム。しっかり勝ちきれるようにチーム一体となってやっていきたい」と気を引き締めた。
同校とは夏に2度対戦。13年は11-10の打撃戦でサヨナラ勝ちしたものの、須江航監督(40)就任後初の甲子園だった18年は0-9と大敗した。「高校野球で甲子園で勝つには、どれぐらいの投打のレベルがあればいいのかを見せてもらった。敗戦インタビューで『1000日後に優勝したいと思います』と言ったので、そのスタートの日だったので懐かしい限り」と振り返った。
浦和学院は埼玉大会7試合で66得点、5失点と投打で高いレベルを誇る。3日後に対戦を迎えるが、指揮官は山田が第1日を引き当てる予感があったという。「県大会後から8月6日に試合があるように準備しようと言っていたので、その通りになってすごい」と語ったように準備は万全だ。
04、05年優勝の駒大苫小牧(南北海道)以来、史上7校目の連覇に期待がかかる。山田は「優勝は目指しているが、どの相手が来ても一戦必勝という言葉を忘れずに、全力を尽くして戦いたい」。目の前の相手に全力で挑む。その意識が変わることはない。【相沢孔志】
○…「逆襲」を掲げる花巻東は、投手力で勝ち上がる。岩手大会では最速145キロエース北條慎治投手(3年)、同147キロの小松龍一投手(2年)ら7人が登板。初戦の相手が宇部鴻城に決まり、千葉柚樹主将(3年)は「投手から攻撃につなげる野球が自分たちのテーマなので、甲子園でもやり通したい。それがかみ合わなくても、どちらかがカバーして最終的に勝っているという粘り強い野球をできれば」と力を込めた。
花巻東はこの日、兵庫県内で打撃練習を中心に約3時間の練習を行った。背中の違和感により先月の岩手大会で苦しんでいた主砲の佐々木麟も快音を響かせ、復調傾向だ。千葉主将は「(チームは)こっちに来てからバッティングや守備練習をやったり、体の動きはいいと思う。バッティングもひたすら振り込んでいて、いい状態になっている」と手応えを示す。
チームとしては4年ぶり11度目となる夏の甲子園。千葉主将は「もちろん『岩手から日本一』を目標に掲げているが、それ以上にまずここに来られたことに感謝したい。負けてしまったら終わりなので、1戦1戦全力で戦い抜きたい」。先を見ることなく、勝利を積み重ねていく。【山田愛斗】

