“ミラクル共栄”は、甲子園初勝利には届かなかった。

初出場の共栄学園(東東京)は、強豪聖光学院(福島)に敗れ、初戦敗退となった。9回2死からチャンスをつくったが、ミラクルは起こせず。原田健輔監督(37)は「あっという間に終わってしまったなという感じです。いろいろ、後手後手に回ってしまった。生徒たちに、流れをつかませてあげられなかったので、申し訳ない思いです」と話した。

先発したエース左腕の茂呂潤之介投手(3年)は5回1/3を被安打12の7失点で降板。不本意な投球だったが、ベンチでは笑顔で声を出した。聖地のマウンドに立ち「楽しかったです。(甲子園に)出られるとは思っていなかったので、満足です」と充実の表情だった。

チームの目標は、勝利よりも「見ている人に勇気や感動、笑顔を届けること」。ゴロに倒れても、ベンチでハイタッチをするなど選手たちは聖地を思い切り楽しんだ。

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