履正社は最速151キロ左腕の背番号10、福田幸之介投手(3年)が先発し、6回2失点、8奪三振の好投で、試合を作った。「三振を取りたい時にギア上げて三振を取れていたので良かった」と伸びのある直球に、スライダー、チェンジアップ、ツーシームを混ぜ、高知中央打線を抑えた。

センバツの雪辱を果たした。初戦の高知戦に先発したが、7回途中3失点で敗退していた。あの日と同じ高知勢相手に勝利を挙げ、「今日甲子園で1勝できて、取り消しできたかな」と笑みがこぼれた。

センバツ後に成長を実感するのは「冷静さ」だ。5回には2死から味方の失策で走者を出したが「僕が抑えたら失点に繋がらないので、気持ちを切り替えた」と続く打者を空振り三振。その冷静さは大阪大会決勝で大阪桐蔭に完封勝利した自信から来ている。「自分の球に自信がついて気持ちに余裕ができた」。経験は着実に力となっている。

次戦は昨夏優勝経験の好投手がそろう仙台育英。福田は「直接対決して、どっちが上か、力試ししたい」と熱投を誓った。

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