慶応、広陵はともに古豪中の古豪だ。両校が前回対戦したのは、ドイツの飛行船ツェッペリン号が飛来したり、世界恐慌が始まった1929年(昭4)の春。当時の校名で広陵中13-6慶応商工以来94年ぶりになり、慶応がリベンジを果たした。94年ぶりの同一カード再現は史上最長ブランク。過去最長は2010年夏に対戦した早実-中京大中京の79年ぶりだった。

慶応は夏の第2回大会、広陵は春の第3回大会を制しており、大正時代のV経験校同士が令和で対戦するのは初めて。両校とも大正、昭和、平成、令和の4元号勝利を既に達成している。4元号で出場は北海、慶応、松商学園、静岡、広島商、広陵、米子東、高松商、長崎商の9校。今夏は北海も勝ち残っており、慶応が大会唯一となる無安打勝利(スコア2-0)を記録した歴史的カードの北海戦(53年夏)が再現される可能性もある。【織田健途】

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