史上7校目の夏連覇に挑む仙台育英(宮城)が「運命の試合」を迎える。23日の決勝戦を前に22日、兵庫県内で打撃練習を中心に最終調整した。

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みちのくのヒットメーカーが“清原超え”を見据えた。仙台育英・橋本航河外野手(3年)は、夏の甲子園の通算安打数を23本積み上げている。慶応との最終決戦で4安打をマークすれば、歴代1位のPL学園(大阪)・清原和博の27本に並ぶ。橋本は「(清原氏は)素晴らしいバッターだと思ってます。(記録を)意識していないことはない」と偉業達成へ前向きだった。

チームの勝利に徹する構えだ。「一番はチームが勝つこと。試合に勝った上で記録を超えられたらいいかな」。今大会ここまで全5試合「1番中堅」で出場し、19打数11安打で打率5割7分9厘、出塁率は6割3分6厘を誇る。この日は、練習中に相手エース小宅らの映像をチェック。練習試合でも対戦経験があり、対策のイメージは万全だという。「全力で持てる力を発揮する。ここまで来たら優勝したい」。自身の安打記録とともに夏連覇で有終の美を飾る。【佐藤究】