今夏の高校野球北北海道大会で準優勝した旭川明成の最速144キロ左腕、千葉隆広投手(3年)が7日、プロ志望届を提出した。大安吉日に決意を新たにし「小さい頃からプロ野球に行きたいとずっと思っていた。志望届を出すというのは決めていたけど、いざ出してより実感がわいてきた」と思いを口にした。

高校最後の夏、北大会の決勝でクラークに敗れた。そこから約1カ月半の間、これまでと強度をほとんど変えず練習に取り組んできた。週に2、3回プルペンで投球を行い、新チームの後輩相手にシート打撃にも登板している。「基礎体力やケガをしない体づくり、長い目でみた時に大事になるところを考えながら」とトレーニングに力を注いでいる。

21年に旭川実からロッテに育成入団した田中楓基、昨年に東海大札幌から阪神入りした門別啓人をはじめ、道内の高校からプロに進んだ先輩投手の姿を見たことが上のステージを志す1つのきっかけになった。「高校でレベルの高い人たちと対戦をしてもっと上のレベルでやりたいと思った。安定感があって、絶対的に信頼されるような投手になりたい」と夢を描いている。【山崎純一】