日本の主将・小林隼翔内野手(3年=広陵)が復帰できないまま大会を終えた。

主催者の世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が出場を認めなかった。3日の米国戦で飛球を追って橋本と激突。脳振とうと診断され、3泊4日の検査入院。6日に退院した。「昼に聞いて、すごい悔しかったです。頭を打った次の日から出られそうな感じで、ずっとうずうずしていた。でも自分のために検査していただいたので。絶対に世界一という思いでずっとやっていました。優勝できて興奮しました」と小林は話した。

日本チームは日本プロ野球機構(NPB)の脳振とうに関する規定にならって、決勝での復帰を想定。体調も良好なため大会公式ドクターとも連係し、準備を進めてきた。だが、WBSC本部に診断結果を報告すると、7日に「最終判断はWBSCが行う」と連絡があった。その後も複数回、WBSC側に出場可否の確認をしたが返答がなく、10日朝になって「出場できない」と通知が来たという。

WBSCには脳振とうに関する明確な規定がないという。チーム団長の日本高野連・北村雅敏副会長は「根拠のある説明を求めたが『これが最終決定だ』ということだった。何度も聞いても同じ回答だった。対応については大変疑問です。引き続き対応を求めます」と表情を曇らせた。

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