京都国際(京都2位)は田辺(和歌山2位)との延長10回タイブレークを制し、8強入りを決めた。
2-2の延長10回、1死満塁で、3番沢田遥斗外野手(2年)がサヨナラの右前適時打を放った。投げてはエース左腕、中崎琉生投手(2年)が6安打2失点12奪三振で完投し、勝利に導いた。
中崎は近畿大会でのリベンジに燃えていた。1年前の昨秋、近畿大会の初戦。智弁和歌山戦の先発を託されたが、3回3失点で降板。智弁和歌山のブラスバンドなどの応援にのみ込まれ、先輩とのセンバツ出場はかなわなかった。「同じ和歌山代表には負けないと思っていた。試合前から去年のことも頭に入れて準備しました」。
最速143キロの直球と、変化球をコースに投げ分け、12奪三振。2学年上のDeNA森下瑠大投手(19)や、1学年上のプロ志望届を提出している杉原望来投手(3年)から学んだ、投球術とハートの強さで投げ抜いた。終盤も「自分がいい投球をしてチームに流れを持ってくれば、攻撃陣も乗ってくる」と仲間を信じた。延長タイブレークを無失点に抑えると、ベンチでは3番沢田遥斗外野手(2年)らが「この回絶対決めるから任せてくれ」と声をかけてくれた。
沢田はその言葉どおりと1死満塁からサヨナラの右適時打。「腹をくくり、気持ちがこもった。なんとか抜けてくれてよかった」と喜んだ。
小牧憲継監督(40)は「(相手は)市立和歌山や智弁和歌山に勝ってきた学校。簡単には勝たせてもらえないと思って対策をしてきたけど、それでも的を絞らせてもらえなかった。流れが来るまで辛抱強くと言ってきました」とほっとした。
21年以来2年ぶりのセンバツ出場へ1歩近づいた京都国際。29日の準々決勝では近江(滋賀1位)と対戦する。【村松万里子】

