帝京三(山梨2位)は、悲願の甲子園出場は当確とはならなかった。

試合終了後、先発の橋本建投手(2年)は舩脊海翔捕手(1年)に歩みより、声をかけた。「ゴメン、申し訳ない…」。舩脊は「いや、自分も悪かったです…」。2人の目から涙がこぼれた。

普段は立ち上がりのいい橋本が、この試合は違った。「初回は大丈夫だと思って、油断していた」と、制球を乱し3失点。「コースに投げられなかった。すぐに体の開きを頭の中でイメージして修正した」と、2回から6回までは無安打無失点。しかし終盤に入り、真っすぐをファウルで粘られ、決め球のスライダー、チェンジアップが抜け、追加点を許し8安打5四死球で7失点。中1日での登板で疲れもあったが、この冬取り組んできた制球が、ここ一番で崩れた。

前夜、橋本と舩脊は「明日勝ったら甲子園出場が近くなる。絶対に勝とう」と、話したという。果たせなかった願い。橋本は「悔しいしかない。関東のレベルの差を実感しました。実力不足なので練習するしかない」と、ぐっと唇をかみしめた。

「真っすぐの力をつけるために、瞬発系を増やして練習します」と、課題は明確だ。「春に結果を残して、夏は甲子園に行きます」。悔しさを糧に、成長を誓った。