作新学院が前半の大量得点で流れに乗り、12安打7得点で常総学院を圧倒。16年以来、7年ぶりの決勝進出を決めた。小針崇宏監督(40)は「前半の2回の攻撃が良かった。よく連打がつながって、ストレートをよく捉えて、積極的なバッティングが功を奏した」と振り返った。

2回1死満塁から8番根本一冴内野手(1年)の左越え2点適時打で先制。さらに犠打と土井雄一郎内野手(1年)の中越え適時打などで打者一巡の猛攻を見せ、この回一挙5点を挙げた。4回には2死一塁で小川亜怜(あれん)外野手(1年)が121キロの内角直球を強振。「入らないと思った」という打球は右翼席へ吸い込まれ、公式戦初本塁打となる右越え2ラン本塁打で引き離した。

投げてはエースの小川哲平投手(2年)が6回、7回とピンチを招くも要所で締め、7回を粘りの6安打2失点。8回からは石毛虹晴投手(2年)につなぎ、逃げ切った。

7年ぶりの優勝と明治神宮大会出場まであと1勝。小川亜は「気を緩めず、チーム一丸で戦っていきたい」と意気込んだ。