麟太郎が勝海舟のように海を越える-。米スタンフォード大に進学が決まった高校歴代最多の通算140本塁打を誇る花巻東(岩手)の佐々木麟太郎内野手(3年)が20日、花巻市内の同校で取材に応じた。超名門の同大に決めた理由、今後の野球人生の展望について語った。1月の渡米直前には幕末に活躍し、名前の由来にもなった勝海舟のお墓参りに足を運び、勇気をもらった。最高最強の文武両道を異国で極めるために。新たな人生を、力強く切り開く。

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佐々木麟の一問一答

--入学に際して大変だったことは

「時間をかけて英文でエッセーを書いたり、たくさんの資料も提出。最終的に判断をもらったので大変だった。率直に今、喜びはあります」

--卒業が大変と言われている

「勉強も含め、本当にレベルの高い大学。覚悟の上で入った。4年間にこだわりはない。最終的には卒業ができればと思っている。もしドラフトに指名されても、オフシーズンに単位を取れると聞いている。努力して、卒業したいという思いです」

--どんなことを学びたい 「野球人生が終わった後、スポーツを抜きにしてもビジネスにも興味がある。まだ何がやりたいという明確なものはないけど、これから学んで何をしたいかを探していきたい」