第96回選抜高校野球大会(3月18日開幕、甲子園)に出場する北海が16日、精華(大阪)と開幕前最後の練習試合を行い、9-0で快勝した。

昨夏の甲子園でもレギュラー入りしていた遊撃手の幌村魅影内野手(3年)が適時二塁打を含む2安打2打点。打撃不振に苦しみ練習試合9試合中4試合で6番での出場だったが、開幕前に復調の兆しを見せ、昨秋まで定位置だった3番への返り咲きへ猛アピールした。

幌村は1回1死三塁で右前へ適時打、3回にも適時二塁打を放って2安打2打点。二塁打は右中間を抜け、「あれは自分の中で1番良かった。芯でセンター方向に捉えられたのは上出来だった」と振り返った。

練習試合では、打撃不振に陥っていた。打順は6番が4試合で、3番の出場は2試合にとどまった。「(6番は)ショックだった。打席で打とう打とうという気持ちが先走って、力が入っていた」。ゆとりのある精神状態が安打につながり、「今日はリラックスできていた。バットが素直に出てきた」。第5打席は一直に倒れたが、鋭い打球で手応え十分だった。「ボールを呼び込めていたので、しっかり見えているのかなと思う」と手応えを語った。

甲子園で「3番幌村」とコールされるためにも、残りわずかな調整期間で最後の仕上げにかかる。「3番を任されたいというか、『3番幌村』で頑張りたい」。最速150キロ超の投手を擁する大阪桐蔭との初戦でも調子が上向いてきた打撃でチームに貢献する。「いいピッチャーだと思うけど、同い年なので力負けしないように」と意気込んだ。

○…北海の右腕・松田収司投手(2年)は先発し、6回3安打7奪三振、無失点と好投した。無意識で上げすぎていた左足を少し下げたフォーム改善が好調の要因。「球速を上げようと足を上げすぎていて力んでいた。フォームのずれを修正できた」。14日の高野山(和歌山)との練習試合でも1失点で完投し、大阪桐蔭との初戦のマウンドに向けて臨戦態勢に入った。「浮いたら打たれるので気を付けて投げていきたい」と意気込んだ。

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