東海大相模で歴代4位タイの春夏通算4度の甲子園優勝に導いた門馬敬治監督(54)が、創志学園(岡山)の監督として3年ぶりに甲子園で采配をふるった。積極采配で21世紀枠で初出場の別海(北海道)を下し、同校を8年ぶりのセンバツ勝利に導いた。試合を終えて「いろんな思いがあって試合に入った。格別にうれしい」と、勝利の味をかみしめた。

序盤から「アグレッシブ・ベースボール」を体現した。2回。1死から秦知也外野手(3年)が安打で出塁すると、次打者でエンドランを敢行。結果的に盗塁となり、三盗も決めて1死三塁と好機を拡大した。フルカウントからスクイズを仕掛けて小フライとなり併殺打となったが、得点を奪いにいく姿勢を見せた。

4回には先頭が失策で出塁すると、次打者が犠打。1死三塁として秦の犠飛で先制。5回には相手失策に2盗塁を絡めて得点機を見いだし、1安打で3得点と手堅さも見せた。

ユニホームは「Tokai」から「創志」に変わったが、恩師の故原貢氏から受け継ぐ「アグレッシブ・ベースボール」は変わらず。危なげなく初戦を突破した。