強豪私立に勝つ秘訣(ひけつ)は「気持ちで負けないこと」だった。花巻南が春8強の専大北上に3-2で勝利。2-1で迎えた5回1死一、二塁の場面で、2番手としてマウンドに上がった高橋晃生投手(3年)は「『打ってみろ』という気持ちで、1球1球気迫を込めて投げました」。5回を最少失点で切り抜けると、その裏2死三塁、4番村上航志郎内野手(3年)の二塁内野適時打で勝ち越し。高橋晃が以降無失点投球を貫き、18年以来6年ぶりとなる夏2勝目をつかんだ。
強豪私立に負け続けた経験がナインを強くした。昨秋県大会では、2回戦で一関学院に2-9の7回コールド負け。今春も初戦で盛岡大付に0-10の5回コールド負けした。さらに、地区予選を花巻地区で戦う同校は、昨秋も今春も花巻東にともに大差で敗れた。一関学院戦や花巻東戦でも投げた高橋晃は「ボコボコに打たれました。でもその経験があったから、試合に臨むモチベーションを維持できる」。強豪相手にも気後れすることなく「俺らならやれる」という気持ちを持ち続けた結果が実った。
チームの目標はベスト4だ。高橋晃は「長い長い、アツい夏にしたい」と目をぎらつかせた。強気で立ち向かった先に、さらなる勝利が待っている。【濱本神威】

