今春のセンバツ高校野球を制した健大高崎が、崖っぷちからの決勝進出を果たした。

箱山遥人捕手(3年)の場外2ランなど4打点の活躍もあり、9回を終わって8-2と大きくリード。しかし好救援を続けてきた石垣元気投手(2年)が熱中症気味で制球を乱したこともあり、一気に1死も奪えずに6失点で同点。さらに無死満塁という絶体絶命のピンチに陥った。

先発し、この回途中から再登板していたエースの佐藤龍月投手(2年)も肩で息するような苦しいマウンド。しかし投ゴロ併殺にし、最後は右飛。なんとかサヨナラ負けを阻止し、ベンチメンバーも含め全員が絶叫。石垣はベンチ前でひざを付いて崩れ落ちた。

延長10回表にタイブレークで1点を取り、その裏も2死二、三塁の大ピンチを迎えたが何とかしのぎきり、再びガッツポーズ。青柳博文監督(52)は最後のピンチでは、投球の合間はベンチで目をつぶっていた。「祈っていました。負けかけた試合を選手が粘ってくれて耐えてくれました」とたたえていた。

前日24日は花咲徳栄(埼玉)が埼玉大会準々決勝で、コールド勝利寸前から同点に追いつかれ、タイブレークの末に勝利。青柳監督と健大ナインもその様子をネットで観戦し、その後のミーティングで確認していた。石垣もこの日、マウンド上でその流れが「少し…」とよぎってしまったという。

箱山は「昨日のミーティングでも指導者の方々が、徳栄のあの試合について、勝ったと思った瞬間にまくられるぞというふうに言っていたので。それを意識してでも、追い上げられたのは(前橋育英は)素晴らしいチームだなと思いました」と振り返っていた。

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