<高校野球滋賀大会:綾羽9-2近江>◇25日◇準決勝◇マイネットスタジアム皇子山

試合が終わった瞬間、近江のエース西山恒誠投手(3年)は肩を落とした。綾羽ナインがグラウンドで喜ぶ姿を、スタンドから見届けた。本来いたはずのマウンドは、この夏は遠い場所になった。

「もう1回戻ってきて、次はもっと勝ち進むことができるように」。今春センバツ敗退後、夏への思いをそう語っていた。1回戦・熊本国府戦で延長10回、1-2と惜敗も、169球14奪三振と力投。近江の絶対的エースの存在感を全国の舞台で見せた。

だが、今春滋賀大会の八幡商戦で右ひじの靱帯(じんたい)を損傷し、夏はメンバーを外れた。それでもくじけることなく「応援することしかできないんで、応援を頑張ろう」と、初戦から仲間に声援を送り続けた。多賀章仁監督(64)も「甲子園まで行けば、いけると思います」と望みをかけ、近江ナインも「また西山を甲子園に」の思いでいた。だが、届かなかった。 「良いプレーをしてくれてうれしかった」と仲間に感謝した西山。卒業後は進学予定で「高校生活では悔いが残ることが多かったんで、大学では高いレベルを目指してやっていきます」と大学での復活を誓った。【斉藤龍平】

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