昨夏甲子園4強メンバー10人を擁す神村学園が、鹿児島県勢最多となる夏21度目の甲子園出場を目指した樟南に投打で圧勝して、3季連続出場を決めた。

左ひじ痛から復活したエース左腕、今村拓未投手(3年)が、今夏3度目先発で9回初完封で優勝に導いた。最速を144キロに更新する球威で押して、緩いカーブとの緩急で翻弄(ほんろう)。6安打を浴びたが8奪三振の力投だった。

最後まで剛球で攻めた。9回完封目前の力みから無死満塁のピンチを背負った。だが「最後までマウンドを譲らないつもりだった」と歯を食いしばり140キロ台直球で3連続三振。最後を最速更新で締めた。

今春センバツ後、痛めたひじの影響で、夏前の公式戦登板はなかった。だが、その間、夏に間に合わなければ、小田大介監督(41)から「メンバーから外す」と言われた危機感を胸にスタミナづくりや体幹強化などで鍛え直した。

特技は暗算といい、甲子園でも頭をフル回転させて、相手打者との駆け引きに勝ってみせる。【菊川光一】

◆神村学園 1965年(昭40)創立の私立女子校。97年に男女共学となった。普通科に看護学科など特色ある学科を設置している。生徒数1218人(女子925人)。野球部は03年創部。部員56人。甲子園出場は春6度、夏は7度目。甲子園最高成績は05年春に準優勝、昨夏4強。主なOBはソフトバンク渡辺陸捕手、楽天泰勝利投手ら。所在地は、いちき串木野市別府4460。吉永輝彦校長。

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