今春センバツ準優勝の報徳学園が明石商を下し、広島小園海斗内野手(24)らを擁して8強入りした18年以来6年ぶりの夏の甲子園出場を決めた。阪神がドラフト1位候補に挙げる今朝丸裕喜投手(3年)が9回5安打無四球で公式戦初の完封勝ち。7球団のスカウトが見守る前で自己最速タイの151キロも計測。2年連続センバツ準優勝に貢献したプロ注目右腕が、夏は自身初の聖地行きを決めた。
24年夏の兵庫決勝で歓喜の中心にいたのは今朝丸だった。スコアボードに0を9つ並べると、背番号1の188センチ右腕が右拳を突き上げた。「1人で投げきるのは素直にうれしい気持ち。仲間のおかげでここまで来られた。最後もスタンドも見てすごい圧力のある応援もしてくれた。すごい風景でした」。部員143人が一丸となって甲子園をつかんだ。
序盤は球が高めに浮いて苦戦した。3回に2死一、三塁とこの日最大のピンチを背負ったが、「絶対にホームは踏ませない」と内角直球で見逃し三振。5回から4イニング連続で走者を1人も許さない修正能力の高さも光った。5安打無四球での完封に「決勝の舞台で完封できたのは自信にもなるし、次の試合にもつながる」と自信も深めた。
チームは2年連続でセンバツ準優勝ながら夏は6年ぶりの出場。「兵庫ナンバーワンということで、甲子園でもしっかりてっぺんを狙ってやっていこうかなと思います」。もう銀メダルはいらない。3度目の挑戦へ、スタートラインに立った。【林亮佑】
◆今朝丸裕喜(けさまる・ゆうき)2006年(平18)6月2日生まれ、神戸市出身。東灘小3年時に横屋川井少年野球部で野球を始め、本庄中時代は関メディベースボール学院中等部に所属。報徳学園では1年秋からベンチ入り。背番号10で迎えた2年センバツと、3年センバツでは2年連続準優勝に貢献。今夏は背番号1を背負う。目標の選手は広島森下暢仁。50メートル走は6秒5。遠投100メートル。188センチ、80キロ。右投げ右打ち。
◆報徳学園 1911年(明44)に報徳実業として創立した私立の男子校。24年に報徳商、52年から現校名。生徒数965人。野球部は1932年創部で部員数143人(うちマネジャー3人)。甲子園出場は春23度、夏は16度目。優勝は春2度、夏1度。主な卒業生は金村義明(元近鉄)、広島小園海斗、オリックス堀柊那ら。所在地は兵庫県西宮市上大市5の28の19。川口直彦校長。

