第106回全国高校野球選手権の開幕を翌日に控え、大会第2日の8日第1試合で対戦する大阪桐蔭の西谷浩一監督(54)と興南(沖縄)・我喜屋優監督(74)が対談を行った。
対談内容は以下の通り。
-相手チームの印象は
我喜屋監督 甲子園を目指すにあたって、選手に言ってることは、全国のトップレベル、ピッチャー、バッター、その模範としているのが大阪桐蔭さんだってことは選手たちもよくわかってる。半分は冗談に、「1回戦は多分大阪桐蔭さんだよ」っていうような感じでキャプテンにいったら、ほんとに引いちゃって。ちょっと会場がざわついたんですけど、どうせ勝ち抜いていくためには当たらなきゃいけない第1関門だと思ってましたから、本当に当たって逆に良かったなと思っています。
西谷監督 ほめ殺しで(笑い)。(興南は)今年のチームだけではありませんけども、毎回というか、甲子園出られてる時に1人1人の選手がすごくしっかりしてる。これはもう我喜屋先生の教えというか教育が行き届いてるなっていう風なことをいつも感じて、粘り強いしぶといチームを作ってこられているというイメージを持っておりまして。映像見させてもらって、いいピッチャーがおられるってことは聞いたんですけども、初めて見ましたけども、やっぱりうわさ通りいいピッチャーでしたので、今どうやって攻略すればいいかなって、答えはもちろんないんですけど、考えてる最中です。
-特に相手で警戒しなきゃいけない選手は
我喜屋監督 とかく1人1人の相手分析はまだやってはないんですけど、全体的にはもうほんとにどの選手を取っても、興南の選手に比べたら本当に素晴らしいなという。ただ、ピッチャーの数の方も多くて、野球やってみなきゃわかんないとは言っても、うちのチームは春夏連覇したころ(10年)から比べると、ちょっと誰がっていうようなことはないけども、予選を見た限りではなんとか(甲子園に)たどり着いたという感じですね。
西谷監督 やっぱりピッチャーの田崎(颯士)くんですかね。いいってことを聞いて、すぐ映像見たんですけど、やっぱりうわさ通りだなということで。バッター陣もやっぱりシュアな選手が多いというか、足の速い選手ももちろんですし、皆さんしぶといなっていうイメージを持ってます。
-自分のチームで活躍を期待したいなっていう選手は
我喜屋監督 毎回そう思ってメンバー決めるんですけど、「あれ意外とお前だったな」とかね、あるいは「2番手が抑えたな」とか、そういうのが大体興南の野球やり方なんですよ。試合に出す以上は全員ね、出る、打つ、返すとつながる選手になってくれれば、そういう試合ができればいいなと言っているんです。
西谷監督 いや、もう今のお話聞きましたら、うちも全員に頑張ってもらいたいと思ってます(笑い)。
-どんな試合展開になりそうと予測されるか
我喜屋監督 ピッチャー中心に、強力打線で、左の多い打順で、頭を使わないといけない。すごい頭脳的な守りから最少失点に抑えて、粘って粘って崩れてほしいなというような感じですね。
西谷監督 やっぱり大量の得点は見込めないと思いますので、好機にチャンスに1本出せるか、また守りの方ではしっかり粘れるか。もう粘って粘って粘り抜く。もうそういう試合になるんじゃないかなと思ってます。
-初戦への意気込みを
西谷監督 2日目ということで比較的早いですけども、子どもたちの気持ちは高まってますので、朝8時の試合にしっかり合わせて、みんなで校歌を歌いたいという一念を持って戦いたいと思います。
我喜屋監督 同じなんですけども、まずこの場に慣れることなんですよね。ピッチャーにしてもマウンドに、バッターにしてもバッターボックスに、守備にしても各ポジションにまず慣れることからやるべきことを事前に考えてやれば自然と興南の野球ができる、それがまた慣れないまま、いつの間にか試合終わっちゃったな、ってならないような、その声かけだとか、いろんなつながりのある野球をすればいいんじゃないかなと思ってます。
-甲子園では初めての対戦。練習試合は1度ある
西谷監督 (春夏連覇した)2018年の時に、ちょうど選抜前だったんですけど、沖縄市の招待試合で呼んでいただいて、僕の記憶が正しければ最終日、ちょっと観光っていう形で、美ら海水族館とか行くように手配していただいて、多分3時ぐらいの飛行機だったんですけど、宮城くん(現オリックス)っていういいピッチャーがいるってこと聞いて、我喜屋先生に電話して、「ぜひともちょっと1試合だけやってもらえないでしょうか」ということでやらせていただいて、もう宮城くんにピシャリと抑えられて。こんなピッチャー打たないと甲子園で勝てないってことで、ちょっと気合入れてもらって、選抜優勝できました。だから観光せずに、我喜屋先生に電話して、1試合やらしてもらったことが、後で考えたらほんとに選抜のね、優勝につながったなと思ってます。
我喜屋監督 大阪桐蔭さんって聞いたら、WBCの大谷選手の「憧れることはやめましょう」というような感じで、あの根尾さん(現中日)だとか、もうすごい憧れの選手が沖縄来た時はね、「わあ」っていう感じだけど、そうやってるうちは勝てないよ、同じ高校生だよっていう気持ちから入っていかないと。全部学ぶべきところは大いに学んだと思います。そういう意味では、どんどん沖縄来てください(笑い)。

