青森山田が石橋(栃木)を破り、春夏連続の8強入りを決めた。先発した背番号11の下山大昂投手(2年)が6回7安打無失点。毎回走者を出しながらも決定打を許さず、試合をつくった。今春センバツはメンバーに入れずボールボーイを務めていた右腕が、晴れの舞台で結果を出した。

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甲子園のマウンドで、笑顔が絶えなかった。下山は「緊張したんですけど持ち味は出せたと思います」。晴れやかな表情で振り返った。最速142キロの直球でコースを突く。持ち味の制球力で打たせて取った。

今春センバツは外野のボールボーイを務めた。メンバー入りした同学年の菊池統や虎谷朔ノ助投手(2年)は、登板こそなかったが自分よりも近くで甲子園を経験していた。「負けられない」。冬は必死に走り込んだ。「4人の投手陣に割って入っていかなきゃいけない。夏は絶対にメンバーに入りたい思いでやってきました」。闘志を燃やしていた。

春の県大会では4試合に登板し、東北大会出場がかかる準決勝で6回1安打無失点の好投。頭角を現した右腕は、今夏の青森大会も6イニングを投げ、1安打無失点と試合をつくってきた。そしてチーム2試合目にして、先発で甲子園デビュー。念願かなったマウンドで最高の結果を出した。

青森県・五所川原出身。五所川原からは、津軽平野にそびえる日本百名山の1つ岩木山がきれいに見える。その麓にある岩木山神社へ、大会前に願掛けに行くのが両親の日課。「けがなく、無事に投げられるように」と願った母千暁さんは試合中、息子の好投に笑みをこぼしていた。

両親の思いが届いた好投でチームを勝利に導いた下山だが「今日の反省をしっかり糧にして、今日以上のピッチングをしたい」と、まだまだ満足しない。今夏はダイヤモンドの中心で躍動する。【浜本神威】

【甲子園】青森山田、関東第一、東海大相模、霞ヶ浦が8強進出/詳細