青森山田をエース関浩一郎投手(3年)が、泣き崩れた。リリーフのマウンドで逆転を許し、チームを初の4強入りまで引っ張った背番号1は「自分がリリーフでマウンドに立って、相手に押されてしまって…。負ける時ってこうなんだなって…。スタンドにいる仲間の顔を見た時に、実感して…悔しかったです…」。アルプススタンドから拍手を送る仲間たちの姿を見て、涙が止まらなかった。
悔いの残るマウンドになった。2点リードで迎えた6回、先発の下山大昂投手(2年)に代わりマウンドに上がった。最初の打者を三振に打ち取った後、2連打と死球で1死満塁とされると、右前に2点右適時打を許し同点に。さらに投手への強烈なゴロで勝ち越しを許した。
これまでも、立ち上がりを課題としていた。「最後の最後に自分の悪いところが出てしまった。信頼してリリーフを任せてくれたのに、期待に応えられなかった。申し訳ない」。7回以降は1安打に抑える好投を見せたが、敗戦直後は悔しさで何も思い出せない。「あんまりちゃんとは覚えてないですけど…打たれた(6)回は変化球を多く投げた気がします。負ける時って自分が弱気になった時なんですよね」。直球の最速は152キロを誇るが、慎重になればなるほど変化球に逃げてしまった。大きな課題を克服できず、4回を投げ4安打3失点で最後の夏が終わった。
甲子園の土は持ち帰らなかった。「仲間と一緒にここまで来られて、試合ができたのは自分の中で一番の思い出、財産になりました。僕にとっては甲子園の土以上の思い出ができました」。心に刻んだたくさんの思い出とともに前へ進む。今後は大学進学を目指し、将来的にはプロ野球の舞台を夢見る。

