新潟明訓と中越が、ともに2年ぶりの決勝進出&北信越大会(10月12日開幕、石川)への切符を手にした。新潟明訓は6番の北明日斗外野手(2年)が試合を決める3ランを含む、4安打3打点と大暴れ。帝京長岡を8-4で振り切った。

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新潟明訓の北は、高ぶる感情を抑えきれなかった。5点リードから2点差に詰められた直後の7回1死一、二塁。内角甘めにきた直球を思いっきり左打席で振り抜いた。「インパクトはよかったけど、入るとは…」と振り返った打球は風にも乗り、右翼スタンドに吸い込まれた。チームを勝利に導く値千金の3ランは、公式戦初本塁打。「自分の一打で決められた。うれしかったです」。生還後は、笑顔で出迎えてくれた仲間たちと豪快に喜んだ。

今大会で託された背番号は「17」。大会前まではベンチ入り20人の枠にもギリギリ入れるかの、当落線上にいた。「Aチームにはいたんですけど、大事な場面で打てなくて」。大会はベンチ外も覚悟した。

それでも「滑り込み」でメンバー入りをつかみ取った。エースの田村洸太郎投手(2年)は「夜遅くまで練習場で打っているのを自分は知っている」と証言する。1回戦の東京学館新潟戦(7-0)では代打で登場し、左越え二塁打。陰での努力が実り、2回戦からスタメンの座を奪取。勝てば北信越大会が決まる大一番でも結果を残した。北は「自分が番号をもらって、その代わりにもらえなかった人もいるので。公式戦でしっかり打ててよかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

目標の「センバツ」へ、第1関門は突破した。それでも「自分たちは絶対に新潟の頂点に立つ気持ちでやっている」と気を引き締めた。「決勝も死ぬ気でやります」。意気込むラッキーボーイのバットが、次は2年ぶりの県制覇をたぐり寄せる。【大島享也】

◆北明日斗(きた・あすと)2007年(平19)5月19日生まれ、新潟市出身。桜が丘小1年から野球を始め、山潟中では新潟シニアに所属。好きな科目は日本史。171センチ、67キロ。右投げ左打ち。