第98回選抜高校野球大会の決勝戦が31日、甲子園球場で行われる。4年ぶりの近畿勢同士の決戦を翌日に控えた30日は、両チームが練習。春夏10度目の甲子園優勝を目指す大阪桐蔭は、「4番DH」谷渕瑛仁(えいと)内野手(3年)が、智弁学園(奈良)エース杉本真滉(まひろ)投手(3年)攻略へ自信をのぞかせた。対する智弁学園・杉本は志願のマウンドに向けキャッチボールなど軽めなメニューで最終調整した。決勝は31日午後0時半から。

   ◇   ◇   ◇

10年ぶりの優勝へ準備は整った。今大会4試合いずれも登板している杉本は疲労緩和に重きを置き、決勝前最後の練習を終えた。「疲労を抜きながら、しっかり自分の体を使えるようにキャッチボールなどで調整していました」と語り、およそ1時間半グラウンドで汗を流した。「投げている球数は多いですが、その割には疲労は感じてない」と、5試合連続のマウンドへ意欲十分だ。

まさに大車輪の活躍だ。20日の1回戦・花巻東戦を皮切りに、4試合のうち3試合で完投。29日の準決勝では最後の打者の打球が左すねに直撃する悲運もあったが「腫れたりしていませんし、大丈夫です」と投げる分には問題ないことを強調した。今大会は既に498球を投げており、1週間に500球以内の球数制限に近づいてきた。31日の決勝戦は131球が上限だが「全部投げるつもりでいきます」と強気な構えだ。

過去に甲子園9度の優勝を誇る大阪桐蔭は今大会チーム打率2割5分台とやや低調気味だが、1本塁打5打点と打線を引っ張る「4番DH」谷渕ら強打者が控える。最も自信のある最速149キロの直球に加え、スライダーやカーブといった変化球を使い分けて強力打線に挑む。杉本は「決勝だからといって何か特別なことをするわけではないです。相手がどう攻めてくるかを見ながら、自分のピッチングをしっかりしたい」。信頼の厚いエースの頑張りが、勝負の行方を左右する。【平山連】