高岡第一の前田だけじゃない。好投手が全国各地で光った。石川では最速149キロ右腕、星稜のスーパールーキー服部成投手(1年)が今夏初登板で11奪三振の快投を披露し、9回途中1失点でチームを準々決勝へ導いた。大阪では履正社の最速148キロ右腕・木村颯投手(3年)が10回1失点と力投し、関西創価・那須英翔投手(3年)とのプロ注目対決を制した。埼玉では浦和学院・西村龍虎外野手(3年)が、7回参考ながらノーヒットノーランを果たした。

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履正社・木村が、延長タイブレークまで突入したプロ注目エース対決を制した。最速148キロ右腕は毎回走者を許すも、要所を締めて10回1失点。序盤は硬めのグラウンドに体の使い方をうまく合わせられず苦しんだが、徐々に感覚をつかんだ。「足を着くまで低進していくイメージで投げたら調整できた。まっすぐで押していけたのが良かった」。

関西創価の先発も今秋ドラフト候補の那須。木村は「どっちかが点を取ったら流れをそのまま持って行かれる。どれだけ我慢強く投げられるか」。互いに譲らず序盤の1点ずつのみで9回まで終了。木村は10回も続投し表を無失点で切り抜けると、その裏、無死満塁で城間煌陽内野手(2年)が中前にサヨナラ適時打を打ってくれた。140球を投げ抜いたが「もう200球ぐらい投げるつもりでやってました」と、疲れも見せず笑顔で振り返った。

バックネット裏ではNPB6球団のスカウトが視察。スカウトのガンでは最速145キロを記録した。中日の清水スカウトは「球は走っている。粘り強く投げられている。先発として仕事は果たしている。さすがエースという感じ」と評価した。

勝ち進めば大院大高、春準Vの関大北陽など強豪校との対戦が続く可能性もあるが「その中でも勝っていかないと甲子園も勝てない」と望むところだ。一戦必勝で山を超えていく。【佐藤妙月】

◆木村颯(きむら・はやと)2008年(平20)8月1日生まれ、奈良市出身。小学1年から山陵クイーンズで野球を始めた。小学4年から投手。登美ケ丘中では奈良ヤングに所属。最高成績は春大会での全国3位。履正社では2年秋から背番号11でベンチ入りし今春から1。目標の選手は日本ハム伊藤大海。170センチ、76キロ。右投げ右打ち。

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