慶応が3年ぶりの甲子園を逃した。日本一になった23年夏の神奈川大会決勝以来となる横浜との大一番。今秋ドラフト上位候補の横浜・織田翔希投手(3年)の最速157キロの直球と鋭い変化球の前に、打線は6回まで無安打無得点に封じられた。

森林貴彦監督(50)は試合後「織田君の球は高校生が打つ球じゃない。うちの大学生ならどう打つか考えるほど。横浜が1枚も2枚も上だった」と脱帽した。織田対策として、柔らかいボールで体感速度の速い中で反応する練習を重ねてきた。「全国優勝するクラスのチームとこの舞台で勝負できたことは財産。粘ってくれた湯本をはじめ、2年生が多いチームなのでこの経験を次に生かしたい」と前を向いた。

先発した渡辺英亜(2年)が3回途中4失点で降板した後は、エースの湯本琢心(2年)が登板。毎回走者を背負いながらも気迫の投球で追加点を許さなかった。味方の反撃を待ったが、9回2死後、横浜の3番手池田聖摩投手(3年)から中前打を放ったのが唯一の安打だった。

打席でも織田と対峙(たいじ)した湯本は「初めて見る球速帯でレベルの高さを実感した。あのレベルを打てないと上にはいけない。先輩たちに申し訳ない」と涙をのんだ。

ベンチ入り20人中9人が1、2年生という若い布陣。この敗戦は新チームへと固く引き継がれる。

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