仙台育英(宮城)が拓大紅陵(千葉)を6-3で下し、3年ぶりの準々決勝進出を決めた。
今夏、宮城大会を通しても初先発の仙台育英・福井勇翔投手(2年)が大役を果たした。「3回投げたら100点、5回投げたら200点」と送り出した須江航監督(43)の期待を大きく上回る、6回途中7安打3失点の粘投。リードを守って継投した。福井は「後半にかけて左バッターを中心にチェンジアップを使ったのが良かったかな」と笑顔で振り返った。
拓大紅陵の先発二宮とは中学時代に所属した松戸中央ボーイズで先輩後輩の間柄。普段は「楽」「福井」と呼び合う仲で「1個上とかあまり関係なく、仲良くさせてもらっていました」。同じグラウンドで汗を流した先輩との再会に「まさか甲子園で投げられると思わなかったので、負けたくない気持ちはありました」と特別な思いで臨んだ。
普段は須江監督が「ザ・投手という性格」と話すように、マイペースな一面を見せる福井。母朋美さんも「無骨というかネジが一本外れているような。今日の先発も発表まで知りませんでした」と苦笑い。それでもマウンド上では一変。無四球で7三振を奪う気迫のこもった投球で、勝利を呼び込んだ。「自分たちが勝っているということは負けている相手もいるので、そのチームの思いを背負って投げていきたい」。表情には勝者としての責任感が漂っていた。【田島優大】

