<全国高校野球選手権:滝川二5-4北大津>◇10日◇1回戦

 継投策を得意とする北大津(滋賀)は、則本佳樹投手(3年)が9回途中まで投げた。「後ろに控えてくれているから」と完投を狙って全力投球。得意のスライダーを駆使して試合を楽しむことができたという。

 2年の冬ごろまでは肩や腰などの故障が続き、何度も「やめたい」と考えた。それでも三重中京大の投手で、6月の全日本大学選手権に出場した兄から「大器晩成という言葉もある。ゆっくりやれ」と励まされ、あきらめずに努力を続けた。「甲子園のマウンドに立てて良かった。悔いはない」と胸を張った。