<秋季高校野球青森県大会:青森東2-0八戸工大二>◇初日◇19日◇メイプルスタジアムほか◇1回戦

 青森東が2-0で八戸工大二を下し、2回戦進出を決めた。エース沼田英樹(2年)が3安打7三振2四球で公式戦初完封。バックは無失策の守備でもり立てた。弘前学院聖愛は延長11回、6-5で五所川原を振り切った。

 沼田がストレートとスライダーを制球よく決め、相手を抑えきった。「調子はよくなかったが、ベンチの元気のいい声が後押ししてくれた」と感謝する。1年秋から試合に登板している経験も、緊迫した試合に生きた。

 蟹田中時代は遊撃手が本業兼投手。青森東ではエースになった。1週間前の青森地区代表順位決定戦では、延長14回、2-3で惜敗。沼田は180球を投げ、完投した。「疲れても、打たれても、泣き言を言わない。精神的にたくましくなった」と米田智監督(40)はいう。沼田は「チームの勝利のためこの後も思い切り投げる」と宣言した。【北村宏平】