<高校野球兵庫大会:東洋大姫路2-2加古川北>◇29日◇決勝

 兵庫大会の決勝は東洋大姫路と加古川北が互いに譲らず、延長15回引き分け再試合となった。

 春夏連続出場を狙う加古川北は1点を追う9回裏、3番都倉健司外野手(3年)が同点本塁打を放った。「感触が良かったけど、覚えていないです」。193球で完投した井上真伊人(3年)は「気持ちを切らさないようにした。疲れがないと言えばウソになるけど…最後は気持ちだと思った」と声を絞り出した。

 196球を投げ、16奪三振の東洋大姫路・原樹理(3年)は「延長に入ってから集中力が高まりましたし、絶対にホームを踏ませない気持ちでした。ただ、あの(9回の)1球に悔いが残ります」と、歩くのもやっとという感じでバスに乗り込んだ。藤田明彦監督(54)は「まず点滴ですね。病院を開けてもらいますよ」と苦笑いしていた。

 再試合は今日30日午後1時から、ほっともっと神戸で行われる。