<高校野球南北海道大会:北海6-1函館大有斗>◇19日◇準々決勝◇札幌円山

 夏連覇を狙う北海が、エース玉熊将一投手(3年)の投打+走にわたる活躍で函館大有斗を下した。今大会初登板で被安打4、奪三振12で完投。打っては4打数4安打1打点、6回には和田の右前適時打で、二塁から果敢な走塁を見せ先制のホームを踏んだ。チーム6得点のうち3得点を稼いだ。

 玉熊デーだ。1回戦で東海大四から14安打10点を奪った函館大有斗打線を相手に7回まで1安打投球。8回に単打3本を浴び1点を許したが、奪三振12、与四球1の内容だった。試合後は、投打と、自ら均衡を破る走塁を振り返り「終盤までいいピッチングができました。打つほうはたまたま。6回は1点がほしかったので足で稼ぎました」と笑顔を見せた。

 最後の夏で、平田捕手が「僕が今まで試合で受けたなかでも1、2番に入る内容」と認める好投。ライバルの西村が17日の函館高専戦で7回13奪三振で完封し、大会タイ記録の1試合7連続三振をマークしたことも刺激になった。平川敦監督(41)も「玉熊は非常に安定していました」と、日頃はあまり言うことのない「非常に」をつけて評価した。夏連覇へあと2勝。玉熊は21日の準決勝、札幌一戦へ向け「普通にやりたい」と頼もしく口にした。