<高校野球大阪大会:大阪桐蔭9-0千里青雲>◇16日◇1回戦◇豊中ローズ球場

 大阪桐蔭が大会3連覇へ向け、豪快発進だ。3本塁打を含む12安打9点の猛攻で、千里青雲に7回コールド勝ちを収めた。

 けん引したのは2番峯本匠二塁手(3年)だ。1回裏、今夏初打席、しかも初球をソロ本塁打。西谷浩一監督(44)も「峯本が打って1点取れて、いい出だしになった」と喜んだ。

 6月末練習中に左足首を捻挫し「出られないかな…」と一瞬不安もよぎったが、今では「もう全然気にしていない」と元気いっぱい。この日は3安打4打点。あと二塁打が出ればサイクルヒットの快挙だったことに「スコアラーに言われて意識した。狙ってしまってちょっと後悔しています」と、はにかんだ。

 パンチ力もあるが、自分の役割は熟知している。「(1番の)中村と『俺たちが機動力野球をやろう』と話しています。チャンスを作ればみんなが絶対かえしてくれる」。西谷監督も「走者がいなければ1番のような働きもできるし、いれば2番の役割もできる」と攻撃の起点として絶大な信頼を置く。

 「緊張していたので正直びっくり。(緊張が)ほぐれるきっかけになれば」。峯本のバットで、3連覇へ向け、どんどん攻める。【磯綾乃】