第96回全国高校野球が9日、近畿地方に接近中の台風11号の影響により、開幕から2日間延期となった。この日予定されていた開会式と1回戦3試合が11日に、10日に予定されていた1回戦4試合が12日にスライド。これにより静岡の初戦(対星稜)も12日第2試合に変更となった。8日の時点で荒天が予想されておりチームに動揺はなかった。

 静岡はこの日午後から、日本生命野球場の室内練習場でおよそ1時間、フィジカルトレーニングのみを行った。日常の練習メニューではあるが、県大会に備え7月の2週目を最後に行われていなかった。栗林俊輔監督(41)は「ずっとやりたいと思っていた。選手にはいい刺激になると思う」。

 4番に入る堀内謙伍捕手(2年)は「試合を早くやりたいとは思っていたけど」と話したが、延期の連絡を朝食後に受けると午前中はリラックスしていたようだ。「いつの間にか寝てました」と笑った。県大会では駿河総合との再試合を除く6試合で安打を放ったが複数安打はない。「体幹トレは個人的にやってはいたけど、疲れもあった。スイングのキレも戻ると思う」と主軸は汗をぬぐった。

 静岡にとってまさに「雨降って地固まる」状況だ。2日の延期も静岡はプラスに変える。【加納慎也】