<高校野球奈良大会>◇22日◇3回戦

 王寺工は天理に4-5で敗れた。奈良NO・1右腕、桑原秀弥(3年)の短い夏が終わった。約1カ月前に「腰椎分離・すべり症」に襲われ、今大会は1試合約30球が精いっぱい。この日の天理戦は同点の8回無死二、三塁から登板、スクイズで決勝点を許した。2イニング打者9人に1安打2四死球3奪三振。広島のスピードガンで140キロを記録したが、試合に敗れ「みんなが『絶対にいい展開で投げさしたる』と言ってくれたのに。悔しいです」と涙が止まらなかった。