<高校野球神奈川大会>◇30日◇決勝

 横浜が東海大相模に3-9と敗れ、1990年春~91年夏以来となる4季連続して甲子園出場を逃した。2年生エース斎藤健汰が3回1/3を5失点KO。力みから球が真ん中に集まったところを狙い打たれ、守備でも内野手の失策や野選などミスが出て一方的な試合展開となった。渡辺元智監督(65)は「うちは若さが出た。気力、体力、技術すべての面で東海さんの思いが出た」と残念そうに振り返った。

 ここまでノーシードから7連勝。スター不在ながら無欲とチームワークで勝ち上がったが、最後は力の差が出てしまった。大石竜太主将(3年)は「監督を胴上げしたかった。どうしても甲子園に行きたくて、最後の最後に勝ちたい気持ちが強すぎた」と泣きじゃくった。斎藤も「昨日1日休みをもらったので、いい投球をしようと思って力が入ってしまった」と号泣。最後のミーティング後は「これをバネに来年の甲子園では優勝します」と力強くリベンジを誓った。【鳥谷越直子】