いよいよ、今月13日(日本時間14日)に、全米野球記者協会選出によるMVPの発表があります。

ドジャース大谷翔平投手は3年連続4度目のMVPが確実視されており、今回も満票での受賞なるかに大きな注目が集まっています。

もし大谷が4度目のMVPに輝けば、歴代最多の通算762本塁打を誇るバリー・ボンズ(ジャイアンツ)の7度に次ぐ、単独2位の記録となります。メジャー8年目で2位となる4度目のMVPとは、驚くべきペースです。

ちなみに、ボンズは1990、92年パイレーツ時代の2度、93、2001~04年ジャイアンツ時代の5度、合わせて史上最多の7度受賞です。中でも、特筆すべきは01年から4年連続での受賞。他に4度受賞した選手すらいないのに、4年連続とは驚くべきことです。

そこで注目したいのは5年間で4度受賞した選手です。今年も大谷がMVPに輝けば、21、23~25年と5年間で4度目の受賞となります。これは米4大プロスポーツで野球以外のフットボールやバスケットボール、さらにアイスホッケーを見ても希少価値ある記録と言えます。

まず、NFLで「史上最高のクオーターバック」と称されたペイトン・マニングが歴代最多の5度MVPを獲得。しかし、03、04、08、09、13年に受賞しており、5年間で4度の受賞はありません。また、フットボール界の通称「A・ロッド」ことアーロン・ロジャース(スティーラーズ)は、歴代2位となる4度受賞。しかし、11、14、20、21年に受賞ということで、NFLで5年間に4度受賞した選手は1人もいません。

次にNBAでは、通算最多得点記録を持っていた伝説の大スター、カリーム・アブドゥルジャバーが史上最多の6度受賞。また、「バスケットボールの神様」とも評されるマイケル・ジョーダンが5度受賞していますが、いずれも5年間で4度の受賞はありません。

しかし、史上最も偉大なバスケットボール選手の1人に挙げられるビル・ラッセルが58、61~63、65年と5度受賞。また、「史上最高のオールラウンダー」とも称される「キング・ジェームズ」ことレブロン・ジェームズ(レイカーズ)が、09、10、12、13年と4度受賞。2人とも5年間で4度受賞しています。

さらにNHLでは「アイスホッケーの神様」と称される「ザ・グレート・ワン」ことウェイン・グレツキーがMVPに相当するハート記念賞を80~87年の8年連続を含め、米4大プロスポーツ史上最多の9度も受賞しています。

つまり、米4大プロスポーツ全体を見ても、5年間で4度もMVPに輝いた選手はボンズ、ラッセル、ジェームズ、グレツキーの4人しかいません。その偉大な4人に、大谷が加わることになりそうです。

はたして、メジャー8年目で3年連続4度目の受賞なるか? 一昨年はMVP発表中継で愛犬デコピンと一緒。昨年は真美子夫人&デコピンとの3ショットが実現。はたして、今年は4月に誕生した長女も加わるか、楽しみです。

【大リーグ研究家・福島良一】(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「福島良一の大リーグIt's showtime!」)