毎年7月、ニューヨーク州クーパーズタウンで行われる野球の殿堂入りセレモニーと記念試合は毎年恒例の行事となっている。今年はマイク・ムッシーナやロイ・ハラデーなどが殿堂入りする。そして今回もう一つの殿堂が創設された。野球カードの殿堂だ。

これはインターネット売買サイトを運営するeBayが発表したもの。野球カードは広くやりとりされ、コレクション意識をくすぐる様々な仕組みで長く親しまれてきた。eBayでも売買が盛んなことから今回の殿堂創設につながったようだ。

同社のサム・ブライト副社長は声明で「野球カードの収集はアメリカ第2の娯楽となっています。全てのファンはその日々に最も求められているカードを見つけることにスリルを覚えるのです。我々はそれぞれの世代で収集経験のある人々のために野球カードの殿堂を作りました。これらの選手のカードは歴史と価値によって世界中のコレクターから称賛される野球文化の象徴的な一部となりました」としている。

では気になる殿堂入りは誰か。10人の元選手たちが殿堂入りを果たしている。今年野球の殿堂入りする元ヤンキースのマリアノ・リベラ元投手もその1人だ。殿堂入りの理由として「殿堂入り発表後、リベラのトレーディングカードに関するeBayでの検索数が前年の2倍のペースとなった。彼のカードは1カ月に300枚以上安定して売られ続けている」ことが理由に挙げられている。

野球の神様と呼ばれるベーブ・ルースももちろん入っている。ルースの1916年のルーキーカードはeBayで最もビンテージなカードの1つで、8万900ドルという最も高価な価格で販売されたカードの1つなのだとか。

野球賭博問題で野球の殿堂入りができていないピート・ローズも野球カードでは殿堂入りしている。ローズのカードはeBayで常に盛んな売買があり、1963年のルーキーカードは2カ月のうちに15万ドル、8万6100ドル、8万2601ドルという高価格で売られたという。イメージや評価はともかくローズの人気が高いことがわかる。

その他の殿堂入りだが、カル・リプケン、オジー・スミス、ミッキー・マントル、ケン・グリフィー・ジュニア、ノーラン・ライアン、テッド・ウィリアムス、スタン・ミュージアルとなっている。なるほどといったところだろうか。

さらに将来の殿堂入り候補5人も発表しており、こちらはデレク・ジーター、マイク・トラウト、アーロン・ジャッジ、ブライス・ハーパー、アルバート・プホルズだった。