米大リーグ選手会は2日、ワールドシリーズ終了を受けてフリーエージェント(FA)になった139選手を発表し、日本選手ではマリナーズから岩隈久志投手(34)、ブルージェイズから川崎宗則内野手(34)がリストに入った。7日からどの球団とも交渉が可能になる。球団側が再契約を希望する選手に対しては6日までに、規定額(年俸1580万ドル=約18億9600万円)での1年契約を提示する「クオリファイング・オファー(QO)」が出され、選手は13日までに契約を受け入れるかどうかを決める。

 地元紙によるとマリナーズは4年で47勝を挙げた岩隈の残留を最優先事項としている。6日までに契約がまとまらなければQOを提示すると報じられているが、過去にこれを受け入れた選手はおらず、他球団との争奪戦に発展する可能性がある。年俸1000万ドル以上の複数年契約になると予想されている。

 リストにはオフの動向が注目される大物も多数。今季ブルージェイズなど2球団で計18勝を挙げたデービッド・プライス投手(30)、オリオールズで47本塁打を放って本塁打王に輝いたクリス・デービス一塁手(29)、そのチームメートで計46勝を4年でマークしている元中日のウェイン・チェン投手(30)らが名を連ねた。