大リーグは2日(日本時間3日)、オールスター戦(11日・マイアミ)のメンバーを発表。レンジャーズのダルビッシュ有投手(30)が4度目の選出を果たした。日本人が選ばれるのは自身も出た14年以来。大リーグ機構からの推薦出場に「選んでくれた人がいるので、そういう人たちに感謝したい」と喜んだ。

 勝敗だけを見れば6勝6敗と平凡。しかし、エースとしてローテーションを飛ばすことなく107投球回、防御率3・11、115奪三振など、ア・リーグのトップクラスの数字を残した。15年に右肘靱帯(じんたい)再建手術を受け、模索を続けたリハビリが報われ「またこうやって、オールスターに選ばれたということはすごく大きな意味がある」と感慨を込めた。

 ただ同投手が実際に球宴で投げるかは微妙。4日のレッドソックス戦に先発予定で、中4日なら前半戦最後の9日エンゼルス戦でも投げる。その後、中1日で球宴で登板するのはリスクも伴う。それでも「僕は(球宴で)投げたいとは(レンジャーズのバニスター監督に)言いましたけど。もちろん投げたいです」と意欲を見せた。

 ◆大リーグ球宴選出方法 <1>ファン投票で先発野手(ア9、ナ8人)を決定<2>選手、監督、コーチによる投票上位と大リーグ機構の推薦で投手陣と控え野手(ア22、ナ23人)を選出<3>「32番目の選手」として、各リーグ候補5人からオンライン投票で1人選出(6日発表)。

<米球宴アラカルト>

 ◆松井以来 ヤンキースのジャッジ外野手がア・リーグ最多得票。新人王有資格者がファン投票で選ばれるのは球団では03年松井秀喜以来3人目。

 ◆球団初 ドジャースのベリンジャー外野手が選手間投票で選出。メジャーデビューした年に選出されるのは球団史上初めて。

 ◆選手減 球宴の選出選手が、昨年12月に締結された新労使協定により34人から32人となった。