ポスティングシステムでの米大リーグ移籍を目指す日本ハムの大谷翔平とジャイアンツが4日、ロサンゼルスで初めて直接交渉を持ったとNBCスポーツ(電子版)が報じた。

 また、米メディアはドジャースも面談を行ったと報じ、レンジャーズも大谷と会うためにロサンゼルス入りしたと伝えた。バレロ代理人が各球団に求めた環境面やサポート態勢を説明した書類による選考の結果、交渉相手は他にエンゼルス、マリナーズ、カブス、パドレスの4球団に絞られているとされる。

 この日の面談には、ジャイアンツのベア最高経営責任者(CEO)やボウチー監督のほか、2012年にナ・リーグの最優秀選手(MVP)に輝いたポージー捕手も同席したという。同球団は指名打者制のないナ・リーグ西地区に所属するが、ボウチー監督は「彼は特別な男だ。先発で投げつつ、300~400打数も記録できる可能性を持つ」と投打の「二刀流」に理解を示している。

 今季は30球団ワーストに並ぶ64勝98敗で地区最下位に低迷したものの、10年以降の8年間でワールドシリーズ制覇を3度も果たしている。マーリンズが交換トレードを模索しているナ・リーグ本塁打王のスタントン外野手の争奪戦でも最有力候補の一つとされる。