米国版の二刀流、まさかの三刀流だって見てみたい!! 日本ハムの栗山英樹監督(56)が11日、米大リーグのエンゼルス入りが決まった大谷翔平投手(23)に「違う形の二刀流、三刀流とか。そういう発想を見てみたい」と、伝説の第2章を期待した。千葉・鎌ケ谷の2軍施設で大谷の移籍先決定後、初めて取材に応じ、新天地へ羽ばたく愛弟子へエールを送った。

 

 メジャーにも“多刀流”はある。タイガースのアンドリュー・ロマイン内野手(31)は10月1日のツインズ戦で1イニングずつ9ポジションを守り、史上5人目の「1試合9役」の快挙を達成した。00年には同じくタ軍のシェーン・ハルター内野手(48)が1試合9役を達成し、打席では5打数4安打3打点と大活躍した。

 ブルワーズのハーマン・ペレス内野手(26)は今季、1シーズンで内外野の7ポジションと投手の8役をこなし、打者としては自己最多の14本塁打をマーク。1シーズンに投手も含めすべてのポジションについた選手は他に60~70年代にフィリーズなどでプレーしたクッキー・ロハス外野手、80~90年代にカージナルスなどでプレーしたホセ・オケンド内野手らがいる。

 ツインズのクリス・ギメネス捕手(34)は今季、捕手で59試合に出場した他、一塁、三塁、左翼、DHでも出場し、さらに救援投手として6試合に登板。レッドソックスのブロック・ホルト内野手(29)は今季、捕手と投手以外すべてのポジションを守り、15年には7ポジション以上を守った選手として史上初の球宴選出選手となった。