カブスとマイナー契約を結びメジャーキャンプに参加する予定のウィリアムズ・ペレス投手(26)が、故郷ベネズエラで発砲事件にかかわり、コーチを死亡させたと複数の米メディアが10日、伝えた。

 ペレスはキャンプインに備えてベネズエラで自主トレを行っており、死亡した元野球コーチのシーザー・キンテロさんはそのパートナーだったという。ペレスがキンテロさんに銃を手渡したときに発砲したと伝えられており、地元警察がペレスを逮捕し、事情を取り調べている。拳銃はペレスの所有物で、携帯認可も受けていたという。

 政治や社会情勢が混乱しているベネズエラでは、野球選手がからむ事件や事故が続出している。8日にはパイレーツのエリアス・ディアス捕手(27)の母が誘拐される事件が発生。1月24日には、マーリンズなどでプレーしたマルコス・カルバハル元投手が、国内の深刻な医薬品不足のため必要な治療が受けられず急性肺炎で死亡している。

 ペレスは15年、16年にブレーブスで34試合に出場。昨季はカブスとマイナー契約で傘下3Aアイオワでプレーし、昨年11月20日に再びマイナー契約でカブス残留を決めていた。