米大リーグ、エンゼルスで右肘の内側側副靱帯(じんたい)を損傷して投球練習を控えている大谷が、19日にロサンゼルスで右肘の再検査を受ける。同日中に結果が公表されるかは不明だが、問題がなければ復帰に向けて投手としての練習を再開する見込み。

 大谷は6月7日に自身の血小板を患部に注入して組織の修復などを図る「PRP注射」を受けた。3週間後に受けた検査の結果から、投手復帰に1年以上を要する靱帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を回避する方針が決まった。投打の「二刀流」のうち打者で故障者リスト(DL)から7月3日に復帰し、投手では回復を待っている。

 2014年に右肘靱帯を部分断裂してPRP注射を受けたヤンキースの田中は、キャッチボールを再開してから復帰まで約1カ月半を要した。大谷に同様の時間が必要だと仮定すれば、投手でマウンドに戻ってくるのは今季終盤になりそうだ。

 今季は投手で9試合に先発して4勝1敗、防御率3・10。打者では45試合で打率2割8分3厘、7本塁打、22打点。