右肘の内側側副靱帯(じんたい)の損傷から回復したエンゼルス大谷翔平投手(24)の復帰登板は、9月2日(日本時間3日)に行われる敵地でのアストロズ戦が濃厚になった。登板は6月6日(同7日)のロイヤルズ戦以来、3カ月ぶりとなる。患部の手術を回避し慎重に段階を踏み、野手復帰から2カ月で「二刀流」に戻る。

   ◇   ◇   ◇

二刀流がメジャーのマウンドに戻ってくる。エ軍関係者の話を総合すると、大谷は投手としての復帰が予定されている9月は、中6日で日曜日に登板するという。直近が2日(日本時間3日)の敵地アストロズ戦。ア・リーグ西地区で首位を走る強敵が相手となりそうだ。

8月27日(同28日)に故障後3度目となる実戦形式の練習を行い、50球を投じた。経過は順調で、ソーシア監督はじめエ軍首脳陣が描いていたマイナー登板などを経ないでの復帰に支障はない。加えて、9月からはベンチ入りのメンバーが25人から40人に拡大される。球数制限で仮に早い回に降板となっても、リリーフ陣を次々と投入でき、大谷の「ぶっつけ復帰」を後押しする。

2日に復帰すれば、残るシーズンは中6日の登板間隔を保ちながら、日曜日に5回登板できる。4月のメジャー初登板以降、アクシデントを除いては日曜に登板して「サンデーショウヘイ」が定着。結果を残してきた。今後の登板で4勝からの上積みができれば、新人王の可能性も出てくる。エ軍は大谷の故障と時期を同じくして下降線をたどり、プレーオフ進出は厳しい状況。二刀流復帰でチームを盛り上げ、メジャー1年目を締めくくる。