エンゼルス大谷翔平投手(24)が14日(日本時間15日)のマリナーズ戦に「4番DH」で出場、4打数無安打と11日以来3試合ぶりに快音が途絶えた。前週は、右肘靱帯(じんたい)に新たな損傷が見つかりながらも2度目の週間MVPを獲得する活躍を見せたが、小休止となった。

評価、注目度は変わっていない。試合前には、地元メディアからア・リーグ新人王争いについて問われたソーシア監督が、大谷の活躍度について日本語で「イチバン」と後押しした。

シーズン佳境を迎え、新人王争いは大谷を含む3人に絞られている。ライバルは、14日現在で打率2割9分8厘、23本塁打のエンデュハー、打率2割7分7厘、23本塁打のトーレス(ともにヤンキース)。同監督は2人の高い能力を認める一方「他の選手ができない二刀流選手である翔平は特別。もっと投げられていれば、とてつもなくダイナミックだ」と話し、大谷が球界全体に与えたインパクトを最有力候補の理由として挙げた。

あと1本に迫る20本塁打をクリアすれば、投手としての4勝&50奪三振との「合わせ技」で、01年イチロー以来となる新人王の可能性は十分にありそうだ。(アナハイム=四竈衛)

◆新人王選出方法 BBWAA(全米野球記者協会)に所属する記者による投票で選出される。メジャー球団が本拠地を置く各支部から1人ずつ、計30人が投票。2球団があるニューヨーク、ロサンゼルス、シカゴ、サンフランシスコは各2票となる。1~3位の順位を付けて投票し、1位5点、2位3点、3位1点の総得点で決定される。