ヤンキース田中将大投手(30)は17日(日本時間18日)、次回先発予定の20日(同21日)本拠地ロイヤルズ戦に向け、ヤンキースタジアムでブルペン投球を行った。変化球も交えて27球。最後はスプリットを5球連続で確認した。

前回14日ホワイトソックス戦は5回途中を7安打3四球5失点で今季初黒星。スプリットが本来の状態から遠く、低めの変化球を見切られて配球が苦しくなっていた。

ロスチャイルド投手コーチはスプリットがツーシームに近い軌道になっていることを指摘。「制球が定まらないと、打者が何をやろうとしているか分かっていても元も子もない。外角、外角に投げて四球を出すのは彼らしくなかった。一番の要因はスプリットが良くなかったこと。それを戻す作業をしていかないといけない」と力を込めた。

この日はブルペンの捕手の後ろから機材でスプリットの軌道なども分析。フリー打撃では13スイングで左翼席に柵越え2本を放った。(ニューヨーク=佐井陽介)